SV811-3

Svetlanaブランドの新型直熱三極管です。分裂前のSED時代の米国Svetlanaブランドなのですが、スヴェトラーナ工場製ではなく、リャザン工場製だそうです(Svetlanaプランドの話は真空管Wikiを参照のこと)。およそ10年ほど前(1996年頃)にSEDから新型のオーディオ管としてSV811とSV572がリリースされましたが、ブランドのいざこざで既にいずれの真空管も製造中止に陥っています。すなわち現在入手できるのは、在庫品のみです。幸いなことに、国内ではサンエイさんに安価な在庫が豊富にあるようです。ただし、保管状態は正直あまりよくありませんので悪しからず。

さて、このSV811-3ですが、送信管の811Aをベースに新たに開発されたオーディオ管です。送信管由来ということで、グリッドをプラス領域まで振るA2級アンプに利用できます。煌々と輝くトリタンフィラメントは、6.3v 4Aという大食いです。最大定格はプレート電圧800V, プレート電流160mA, プレート損失65W, そしてグリッド電流50mAというトンデモ管。プレート電源450VのA2級シングルで出力12W, 800V用意できればA1級でも15Wの出力を取り出せます。

外形はちょっと間延びしたST管でソケットはUX 4ピン、ベースは白いタイト製です。サンエイさんで売られているのは赤いロゴプリントですが、金色のもの(T管のSV811-3A)もあるようです。全体的な作りは精度が甘く、プレートの溶接もちょっと雑っぽい印象。振るとマイカが管壁と擦れてシャンシャン鳴りますが、気にしない方向で。

管壁を見てもゲッターが飛ばされていないように見えますが、実はプレートにジルコニウムが塗布されており、これがゲッターの役割を果たしています。

音の印象はトリタン直熱三極管らしく、さわやかだそうです。上述の通り、ヒーター電源をどうにかしてカソフォロ直結かトランスで振れば何とかなりそうですが、色々と大変そうですね。

SV811-3 外観SV811-3 プレートボックスSV811-3 グリッドSV811-3 グリッドその2SV811-3 プリントSV811-3 電極保持

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