4021A

英STCの直熱3極出力管です。元々は通信用の真空管ですが、オーディオにも流用できます。

原型はWE 104Dらしいのですが、ヒーター定格はその半分のWE 104Fのまた半分(4V, 0.25A)という省エネ版です。WE 104Dと言えば球型のものを連想しますが、この4021Aは扁平なS管です。ST管の型から上を切り取った形状とでも言うべきでしょうか。また、特筆すべきはプレートボックスが斜めになっていることです。排気時にプレートボックスから飛ばしたゲッターがステムに蒸着して絶縁不良にならないための工夫だそうですが、見た目にも面白い真空管です。

型名末尾のアルファベットはソケット形状を表しています。AはUV(短足なUX)、BはUF(英国5ピン)、CはUVでグリッドがトップに出ています。私が所有している球はベースに刻印がなされており、STCとしては珍しい球なのではないでしょうか。また、管壁の “IMPORTE D’ANGLETERRE” なるエッチングから、英国から仏語圏へ輸出されたもののようです。

この球の後継として3A/109A/B/Cがあります。こちらはニッケルプレートが美しい小振りなST管です。

STC 4021A 外観STC 4021Aの外観 その2STC 4021A プレートSTC 4021A プレート接写

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