SONY MDR-CD900STのバランス化

balanced SONY MDR-CD900STモニターヘッドホンとしてリファレンス的存在のSONY MDR-CD900STもバランス化してみました。

ケーブル

MDR-CD900ST(以下、900ST)のケーブルは3芯シールド線ですので、バランス化するためにケーブルの交換が必要です。900ST付属のコードブッシュを通すのであれば外径4.5mm、通さないのであれば5mm以下が目処です。手頃な4芯ケーブルとしては、モガミの2799カナレのL-4E5C、あたりでしょうか。少し記憶が曖昧ですが、細目の4芯ケーブルが千石の地下にもあったようです。

今回は、モガミの2799にTECHFLEXのスリーブを被せてみました。2799はシールド線なので、シールドをXLRコネクタの1番ピンに接続する必要があります。接続しない場合はシールドが浮遊容量となり、よろしくありません(アンプでボリュームをアースしてない状態と同じです)。

改造

まずは約2.5mの2799にスリーブを被せていきます。XLRコネクタ側に2cmぐらい、本体側に12~3cmぐらいケーブルが出るようにしておきます。スリーブの末端は、はんだごて等で軽く溶かしておくとほつれません。先にXLRコネクタ側を実装しましょう。被覆を履いて、シールドを熱収縮チューブで処理して1番ピンに接続し、残りのケーブルもそれぞれ接続します。2799もK701のケーブルと同じスターカッド構造なので、対抗するケーブル同士を同一チャネルとしましょう。今回は、左チャネルhotに青、coldに黒、右チャネルhotに赤、coldに白(透明)を使います。青と赤が、それぞれヘッドホン本体のLR表示と同じ色になるところがミソです。色とチャネル、ピン番号はメモしておきます。

ここで、900ST本体側に手を入れます。まずイヤーパッドを外しますが、900ST修理の正規代理店のサイトを参考にしましょう。イヤーパッドを外すとネジが4つありますのでこれを外します。するとハウジングを開くことができますので、スポンジ(吸音材?)を外すと内のドライバへの配線が露出します。

まずは標準のシールド線をちょん切っちゃいましょう。コードブッシュの内径よりコードの外径が大きくなったので、コードブッシュもハウジングの内側から引っ張って外します。ケーブルの被覆を剥し、シールドも根本から取り除きます。本体側のシールドはどこにも接続しませんので、周囲に接触するのを防ぐためにも熱収縮チューブ等で処理しておきましょう。

ドライバユニットに、右チャネルへの配線(細いエナメル線?)が接続されています。これを、はんだごてとはんだ吸い取り器で外します。また、残っている3芯シールドの配線も同様に外してしまいましょう。これで、ドライバユニットと本体(ハウジング側)とで独立して作業できるようになります。コードブッシュのあった穴からケーブルを通し、ハウジング内の爪にひっかけてケーブルを固定します。

先に、右チャネルの配線を行いましょう。右チャネルに繋がっている赤い配線に赤(右チャネルhot)、もう片方に白(右チャネルcold)をそれぞれ空中配線ではんだ付けします。次に、左チャネルの配線です。ドライバ上の、3芯ケーブルの黒い線が接続されていたところに黒(左チャネルcold)、白い線が接続されていたところに青(左チャネルhot)をそれぞれはんだ付けします。

ここで、左右チャネルがショートしてないか、チャネルは正しく接続されているか、テスタを当てて導通を確認します。ついでに、変換ケーブルに繋いで、左右チャネルのhotが正しくフォーンプラグにも接続されているか確認しておきましょう。接続の確認が済んだら、右チャネルの空中配線は熱収縮テープでしっかり絶縁します。

以上で、配線は完了です。ハウジングにスポンジを戻してふたを閉め、イヤーパッドを戻して作業完了。ちょっと一休みしてから机を片付け、動作確認しましょう。軽く慣らしてみた印象としては、クロストークが改善された影響か、これまでよりも細かいニュアンスが聴こえるようになったような気がしないでもないです。激変しました! と書けない駄耳の持ち主なので、レビューはこの辺で勘弁して下さい。

音質そのものとは別なところですが、TECHFLEXの影響で、ケーブル同士が擦れ合った時のタッチノイズ(マイクロフォニックノイズ)が大きめです。また、ケーブルの腰が強くなったのも善し悪しですね。いささか貧相な灰色のケーブルに違和感がなければ、この手のスリーブは被せない方がよいかも知れません。

また、例によってオスのフォーンプラグとXLRコネクタ(オス)の変換ケーブルも作成しました。今回はシールド線なので、フォーンプラグ側でシールドと左右チャネルのcold側をアース(スリーブ)に繋ぎます。

参考サイト

この作業は、以下のサイトを参考にしました。

なお、この記事を見て同様の改造を行った場合の結果について、私は責任を負えません。自己責任において改造して下さい。

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