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ミニワッター構想 その6

前回までは初段にJFETを使っていましたが、E182CCのデータシート(12ページ目)を眺めていたら意外と低電圧でもそれらしく動作するっぽいことが分かりました。ということで、双三極管で電圧増幅から出力まで賄えそうな気がしてきました。 ということで回路図を更新。何のことはありません。先日の回路図の初段のJFETを三極管に変えて、出力段プレートに入れていた抵抗とコイルを除いた程度です。 E182CCのデータシートを眺めてみた感じでは、初段はプレート電圧50Vでグリッドバイアスを-2Vでプレート電流が3mAぐらい。このあたりでもrp=4kΩ, gm=5mS程度、つまりμ=20ぐらいあります。出力段のプレート電圧150Vでグリッドバイアスを-5Vとすると、プレート電流は20mAぐらい。 電源電圧が2V+50V+5V+150Vで210V弱、電流は左右の両チャネル合わせて50mA弱。これなら電源トランスは春日のKmB90Fで問題なさそうです。

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ミニワッター構想 その5

回路定数はまだ入れていませんが、回路図をアップデートしました。それにしてもBSch3Vは便利ですね。 まずはアンプ部です。基本的には先日の回路に+αしています。初段はドレインに抵抗を入れてボチボチなところまで利得を下げます。出力段は高gm出力管を利用する時のようにグリッドに抵抗を入れるとともに、ちょっと大袈裟な気もしますがプレート側にも発振防止の抵抗と空芯コイルを入れてみました。 出力トランスの二次側にはZobel回路を入れて、安定性を確保します。オーバーオール負帰還の素子に並列にCを入れてありますが、これは回路図の上で一応入れてみただけなので、本番でも入れるかどうかは未定。 気になる出力段の定電流回路の耐圧ですが、B電源のリプルフィルタにも使えるような高耐圧トランジスタを採用することで誤魔化します。初段の定電流ダイオードの耐圧も実は気になっています。出力段と違い、すぐに電流が流れるのでおそらく問題ないと思うのですが…

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ミニワッター構想 その4

前回の回路で本当に問題ないのか検討は必要ですが、今回はそれはちょっと置いておいて、出力段に用いる球の選定を進めたいと思います。 まず何よりも先に、初段が真空管でなくFETになっている点ですが、初段と出力段を直結するために電源電圧をあまり上げたくないという一点において、このようにしました。副次的なメリットとして、大きく利得を稼げる割には出力インピーダンスは比較的低い、というポイントがあります(FETのソース接地増幅回路の出力インピーダンスは、ほぼドレイン抵抗に等しいです)。もちろん、電源電圧と電流容量が許すのであれば、初段も真空管にすることはできます。 そう、この方式のデメリットは、出力段(というか初段も含めた球)に双三極管を選べない、ということです。もちろん、片ユニットだけ使うであるとか、2ユニットをパラレルにするとかいう選択肢もない訳ではないです。しかし前者は使うユニットを変えるにははんだごてを握る必要がありますし、後者は入力容量が倍になる(=高域特性が犠牲になる)というデメリットもある訳です。

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ミニワッター構想 その3

昨日の記事で触れた回路をBSch3Vで清書してみました。回路の概要を把握するために書いたものなので、当然、定数は未定です。 出力段を定電流で縛ったシングルアンプとしては、ぺるけさんの実験がよく知られています。信号ループが最短化され、また、アースが信号ループに入りませんのでクロストークの改善も見込め、また、出力管の暴走もないというものです。ただ、初段は通常のカソード接地増幅ですのでアースが信号ループの一部になります。場合によっては、この初段がクロストーク悪化の原因になる可能性がありそうです。 ということで、初段も定電流で縛って、信号ループからアースを排除してみました。これで、少なくとも信号ループに関しては、全段差動PPアンプと同じような状態になる訳です。

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ミニワッター構想 その2

昨日は全段差動PPなミニワッターを検討してみましたが、先日の記事にも書いたように、真空管式差動ヘッドフォンアンプそのままな印象は否めません。オリジナリティなんて追求したところで凡人にホイホイ思い付く訳もないのですが、無い知恵を絞って考えてみました。 …何だかそれっぽいのができました。初段も出力段も定電流で縛り、出力から初段のグリッドへ帰還させます。信号ループがアースに流れないという全段差動っぽい回路になったのですが、これって本当に動作するんですかね。一応、LTSpiceのシミュレーションではそれっぽく動作しましたが、シミュレーションはシミュレーションですので過信は禁物であります。 まだ自信がないので、もちっと考えてから、後日、回路図をアップします。

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ミニワッター構想

ぺるけさん配布のミニワッター汎用シャーシを使ったミニワッターアンプを妄想しています。 もともとが「シングルアンプ プロジェクト」ですし、このシャーシを使ったシングルアンプの書籍も出るのでシングルアンプでいくのが王道なのでしょう。しかしヒネている私は、初段JFETで直結した全段差動プッシュプルアンプを考えてみたいと思います。 初段は手許にある2SK170、電源電圧は20V前後。出力段の球が悩みどころです。手許にある球のうち、インドMade in USAなMullardブランドのE182CC、JJのECC99、ロシアの6N23P-EV、同じくロシアの6N6Pあたりが候補となります。まあ、今は保留しておきましょうか。

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PL33の三結+KNF

久し振りにゆっくり休める日を確保できました。ということで真空管アンプ設計ネタ。 Mullard EL34と言えばブランド信仰のみならず、xf2だのxf4だのプリント信仰まで産み出しているマニア垂涎の逸品です。EL32は最近まで見向きもされなかった駄球でしたが、Canadian GEのEL32/VT52の音質が高評価でMullard EL32はとみに人気が上がっているようです。 さあそこで、これらの球の間に挟まれたMullard EL33です。Google検索でも作例がほとんど見つかりません。超三結の作例がいくつが見つかる程度です。だが、それがいい (AA略。しかもヒーター電圧違いのPL33ともなれば、そもそもどこで入手できるの? というレベルですらあります。 さて、そのPL33、三結にしても高μ(20)なためか、rpは3kΩほどあります。楽にドライブできるのはいいのですが、ダンピングファクタ(DF)が低くて低域の締まりが期待できなさそうです。反面、カソード負帰還(KNF)が効くかも知れません。ということでKNFを掛けた差動出力を考えてみました。

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真空管アンプ設計製作自在 全面改訂版

『真空管アンプ設計製作自在』は、長真弓さんの名著『真空管アンプ設計自由自在』と『真空管アンプ製作自由自在』を1冊にまとめた全面改訂版です。『~設計自由自在』は1990年の著作ですから、約20年振りの改訂です。A5版からB4版にサイズアップし、テキストも読みやすくなり、特に写真は鮮明になっています。 『~設計自由自在』と比較して、ページ数は多少減りました。その代わりに作例が3つほど掲載されています。真空管のデータシートからは整流管が削除され、6CW5やEL156などが追加されています。また、巻末に索引がないのが不便ですが、これは『~設計自由自在』の頃のままなのが残念です。 内容はしっかりupdateされています。特に、差動反転回路や全段差動PPアンプについても言及されているあたり、只者ではありません。同相ノイズやクロストーク、電源インピーダンスなどの差動アンプのメリットについてもきっちり明記されています。ただし、超3結はスルー。残念。 初心者がこの書籍を手に取ってアンプを自作するのは困難でしょう。他の入門書で1台はアンプを作成した後に、2台目3台目を製作する際の参考とするのがよさげ。

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回路図エディタ

ここまでいくつかの政策関連記事を掲載してきましたが、回路図を一つも掲載していませんでした。これではよろしくない、ということで、これまでの記事についての回路図を作成中です。 回路図の作成には、水魚堂さんの公開されているBSch3Vを利用しています。フリーの回路図エディタですが、綺麗な回路図を作成することができます。このエディタの詳細については上記ウェブサイトや書籍を参考にして下さい。 ということで、近日中に回路図をアップする予定です。お楽しみに :-)

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低容量のシールド線

ボリュームからグリッドまでの配線など、インピーダンスが高くて雑音を広いやすい箇所にはシールド線を使います。しかし、シールド線にはそれなりの容量(200~300pF/m)があるために、無駄な取り回しは高域に影響します。そこで通常は低容量タイプのシールド線を使うことになります。 というのが一般的な話なのですが、じゃあ低容量なシールド線って何よ? というのが今回の話題です。一般的には50~100pF/mのものが低容量とされているようです。お約束のようにオヤイデさんのウェブサイトにあるシールド線を見てみると、モガミの2520で100pF/mです。 オーディオ用に限定しなければ、アマチュア無線でもお馴染の同軸ケーブルがあります。これらはおよそ60pF/mとかなり低容量なのですが、線径が大きかったり芯線が単線だったりで、正直扱いにくいです。芯線が編み線で細目の3C-2VSやそれより細いのであれば、それなりに使えるかも。 そんなこんなでアレコレ捜していたのですが、三栄無線さんにモガミの低容量シールド線3154があったので即注文。48pF/mと低容量。線径4mmで柔らかく、機器内部の配線に向いています。サイトには600円/mと書かれていますが、300円/mで購入できました。

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