power triode」カテゴリーアーカイブ

45のトップマイカの違い

机の上に並べていた3本の45をなにげなく眺めていたところ、今更ですが、トップマイカの形が微妙に違うことに気付きました。円形、耳付き、俵型の三種類です。 円形のものは、RCA Radiotronブランドです。ST管上部のすぼまった内径とほぼ同じサイズのマイカを、直交した2枚のマイカで管壁を支えています。後述の耳付きタイプと同じく、金属のバンドでプレートボックスとマイカを固定しています。 耳付きのものは、TUNG-SOLブランドです。RCAのトップマイカを一回り小さくし、プレート両端の支柱を支える箇所で一度絞って金属のバンドでプレートボックスを固定し、その先で管壁を支えています。言葉で説明すると難しいのですが、紙で包んで左右を絞った飴玉をイメージするとよいかも知れません。 俵型のものは、Philicoブランドです。円形のものと同程度のサイズの円形のマイカを、プレートボックスに並行な辺ができるよう両サイドをカットした形です。マイカで管壁を支えるのではなく、二本の棒状のバネで管壁を支えています。また、他の二種のようにバンドでマイカとプレートボックスは固定されていません。 うーむ、奥深いですねぇ。

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KR PX25 その3

先日から話題にしているKR PX25ですが、海外の代理店の方が「NOSを1ペア見つけてきたけどどうする?」とメールしてきてくれました。購入の予定も予算もなかったのですが、KR社の保証がないから25% offするよとのことで、正直、揺らいでおります。 PX25の代替(?)としては、直熱五極送信管PT15の三結がよく知られています。特性から音質までよく似ているそうです。ただ、トッププレートのある、ちょっと間延びした長さの大型送信管なので、見た目の好き嫌いが分かれるかも知れません。 気になるお値段ですが、秋葉原のサンエイさんにあるブランド不詳のもの(おそらく英国GEC)で1本\7,000です。他のショップでは\10,000以上しますのでサンエイさんをお薦めしたいところですが、サンエイさんのは店頭野晒し(って言うんですかね)で、おそらく白箱になります。神経質な方は精神衛生上の観点からも、多少高くても他のショップでの購入をお薦めします。 と、ここでふと冷静になったのですが、KR PX25 1ペアの価格でPT15が10本も買えちゃうんですね。

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KR PX25 その2

PX25が高嶺の花であることは先日書きましたが、ちょっと興味が湧いたので、もうちょっと調査してみました。海外の代理店経由でKR社に問い合わせてみたところ、 チェコKR社にも在庫はない 現時点では追加で生産する予定もない との寂しい回答がありました。少なくとも、現時点では市場にある分しかKR PX25は存在しないようです。ちなみにその代理店から、M.O.ValveのPX25でよければ探すけど、との申し出がありましたが、丁重にお断りする予定であります。 ますます高嶺の花となりゆくPX25の明日はどっちだ?

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KR PX25

MJ誌の今月号に、チェコKR社のPX25を採用したシングルアンプの製作記事が掲載されてます。チェコのKRと言えば、チェコ・スロヴァキアが チェコとスロヴァキアのニ国に分離した際に、TESLA社の研究部門から派生した真空管メーカーです。300Bの型番から察するに、米Emission Labsブランドの真空管も生産しているっぽいです。なお、スロヴァキアの生産設備はJJ社が継承しています。 で、PX25なんですが、オーディオ用直熱三極管の常として高価な訳です。M.O.Valveのナス型オリジナルPX25なんて、逆立ちしても購入できません。そこで今回の記事のように、復刻版の出番がある訳です。もちろん復刻版であろうと高価なことに変わりはないのですが、十分にリーズナブルな価格設定がなされることが多いです。 さて、ここからが本題。価格を調べようとwebで検索してみましたが、見つかったのが小坂井電子ぐらい。そして案の定、ペア\75,000と(少なくとも私の感覚では)高価です。KRの日本総代理店であるアムトランスでも検索してみましたが、見事に在庫ナシでありました。 然らば、と海外サイトを検索してみましたが、どこでもだいたい1ペア$500前後。国内の2/3ではありますが、安くはありません。欧州の古典管はやっぱり高嶺の花なんだなぁと実感した次第。

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SFR E135

フランスSFRの傍熱三極出力管E135です。独TelefunkenやTeKaDeのRL12T15と同等の管です。 パッと見は45と同程度に小振りのST型ですが、UVベースでカソードがバイヨネットピンに出されています。特殊なソケットが必要なためか、なかなか格好いい欧州製の純三極出力管にも関わらず、微妙に不人気です。 TeKaDe製RL12T15はカーボン(グラファイト?)プレートですが、Telefunken製のはEL32等の5極管を思わせる円筒状の板プレートです。このE135もTelefunkenと同様に円筒状のプレートとなっています。通常のST管では上部でマイカ板を使って電極を固定しますが、このE135は固定されておらず、一見、振動に弱そうな印象です。グリッドの支柱にコの字の放熱板が左右に1枚ずつ取り付けられています。 ヒーターは12.6V 0.55A、プレート損失は最大15Wです。元々がB級やC級増幅で利用する送信管なので、プレートに電流をガッツリ流すような無理はあまりさせない方がよいかも。出力管にしては増幅率が高く(μ=14.5)、内部抵抗もやや高め(rp=2.5kΩ程度)。負荷インピーダンスを高めにして、プレート損失もちょっと抑え気味で使うのがよさそうです。

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STC 4021A

英STCの直熱3極管4021Aです。通信用の真空管ですが、オーディオにも流用できます。 原型はWE 104Dらしいのですが、ヒーター定格はその半分のWE 104Fのまた半分(4V, 0.25A)という省エネ版です。WE 104D(F)と言えば球型のものを連想しますが、この4021Aは扁平なS管です。ST管の型から上を切り取った形状とでも言うべきでしょうか。また、特筆すべきはプレートボックスが斜めになっていることです。ゲッターを飛ばすときにショートしないような工夫だそうですが、見た目にも面白い真空管です。 末尾のアルファベットはソケット形状を表しています。AはUV(短足なUX)、BはUF(英国5ピン)、CはUVでグリッドがトップに出ています。私が所有している球はベースに刻印がなされており、STCとしては珍しい球なのではないでしょうか。後継として3A/109A/B/Cがあります。こちらはニッケルプレートが美しい小振りなST管です。

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SV811-3

Svetlanaブランドの新型直熱三極管SV811-3です。Sロゴの米国Svetlanaブランドなのですが、スヴェトラーナ工場製ではなく、リャザン工場製だそうです。およそ10年ほど前(1996年頃)にこのSV811とSV572がリリースされましたが、ブランドのいざこざで既にいずれの真空管も製造中止に陥っています。すなわち在庫品のみです。幸いなことに、国内ではサンエイさんに安価な在庫が豊富にあるようです。ただし、保管状態は正直あまりよくありませんので悪しからず。 さて、このSV811-3ですが、送信管の811Aをベースに開発されたオーディオ管です。送信管由来ということで、グリッドをプラス領域まで振るA2級アンプに賞用されるようです。煌々と輝くトリタンフィラメントは、6.3v 4Aという大食いです。 外形はちょっと間延びしたST管でソケットはUX 4ピン、ベースは白いタイト製です。サンエイさんで売られているのは赤いロゴプリントですが、金色のもの(T管のSV811-3A)もあるようです。全体的な作りは精度が甘く、プレートの溶接もちょっと雑っぽい印象。振るとマイカが管壁と擦れてシャンシャン鳴りますが、気にしない方向で。 音の印象はトリタン直熱三極管らしく、さわやかだそうです。上述の通り、ヒーター電源をどうにかしてカソフォロかトランスで振れば何とかなりそうですが、色々と大変そうです。

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6S4S写真追加

ロシアの直熱三極管6S4S(6C4C)のページに写真を追加しました。また、記事も少々追加してあります。ご確認下さいませ。

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10EG7購入

先日の日記でAESのセールについて書きましたが、買っちゃいました10EG7。低μ中rpな三極電圧増幅管と低μ低rpな三極出力管が入った複合管です。1本$1.88とアホなくらい安かったので、ある程度まとまった数を購入したのですが、カートンは1つ(5本)のみ。ちょっと残念。他は色んなブランドのものがまぜこぜです。詳細はこんな感じ; GE: カートン入り5本、バラ3本 RCA: 8本 (うち旧ロゴ4本) Sylvania: 3本 Zenith: 1本 オーディオに用いるには仕様が中途半端なためか日本ではイマイチ不人気なこの球ですが、アメリカのBoiAudioWorks関係者の方もお気に入りの球の一つとしてこの球を上げています。この球を使って、初段JFETで次段と直結した3段構成のアンプに挑戦したいですね。

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6S4S

ロシア名6C4C。6B4G互換の直熱3極管です。 2A3のヒーター(2.5V 2.5A)を6.3V 1.0Aにしたのが6A3、さらにベースをUS 8ピンのオクタルにしたのが6B4Gです。2枚のプレートが並列に接続されたSylvania製をよく見掛けますが、カーボンスートされた他社製も見掛けます。また、M字に折り曲げたプレートを2枚合わせたのもあります。最近はSovtekの1枚プレートが入手しやすいと思います。 で、当の6S4Sですが、旧ロゴ(Winged-C)のSvetlanaとして流通しているようです。秋葉原であれば、ラジオデパートのサンエイさんか末広町寄りのタクトさんで購入できると思います。Yahoo!オークションにも商社のロゴ付きでよく出品されています。eBayであれば、ほぼコンスタントに出品されています。 日本ではSylvania製6B4Gが1ペア\15,000前後しますが、eBayであればほぼ半額。6S4SならeBayで1ペア$50程度です。お買い得ですね。

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