ミニワッター構想 その4

前回の回路で本当に問題ないのか検討は必要ですが、今回はそれはちょっと置いておいて、出力段に用いる球の選定を進めたいと思います。

まず何よりも先に、初段が真空管でなくFETになっている点ですが、初段と出力段を直結するために電源電圧をあまり上げたくないという一点において、このようにしました。副次的なメリットとして、大きく利得を稼げる割には出力インピーダンスは比較的低い、というポイントがあります(FETのソース接地増幅回路の出力インピーダンスは、ほぼドレイン抵抗に等しいです)。もちろん、電源電圧と電流容量が許すのであれば、初段も真空管にすることはできます。

そう、この方式のデメリットは、出力段(というか初段も含めた球)に双三極管を選べない、ということです。もちろん、片ユニットだけ使うであるとか、2ユニットをパラレルにするとかいう選択肢もない訳ではないです。しかし前者は使うユニットを変えるにははんだごてを握る必要がありますし、後者は入力容量が倍になる(=高域特性が犠牲になる)というデメリットもある訳です。

話を元に戻すと、双三極管が選べない代わりに、12B4AのようなMT管の三極出力管であるとか、EL84やEL86など数多く存在するMT管の多極管を三結にするという選択肢がある訳です。これを大きなメリットと言うことも可能でしょう。

しかしまあ今回はせっかく(?)なので、出力段には純三極管を選びたいと思います。第一の候補は上述の12B4A、次の候補となるのはEC86やEC88といった比較的低rpな三極電圧増幅管です。後者はドライブは楽なのですが、低rpと言っても5kΩ前後あります。前者はMT管でも流石に出力管、まともにドライブするには20Vrmsは欲しいところ。ドライブがちょっと面倒です。帯に短かし襷に長し。

そこで、困ったときの6S45P-E (6C45Pi-E)です。EC86と同じ程度のμでありながら、rpは1.2kΩ程度。裏を返せばgmがべらぼうに大きいので発振に要注意な危なっかしい球ではあるのですが、ドライブは楽ですし、何より、これまでまだ使ったことがなかったのであります。ちょうどよい機会ですので、今回はこの球を採用してみましょうか。

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